ホームページはあって当たり前になりましたが、皆さんはどんなホームページを持ちたいですか?ホームページを制作するというと、デザインや画像、動画に目が行きがちですが、デザイン重視ではなく、目的重視で考える事が大切です。実はホームページ(この記事ではわかりやすくするため、Webサイト全般をホームページと呼ぶことにします)と一言で言っても、目的に応じた様々なタイプがあるのです。

目的によって上手くタイプを使い分けて、効果の出るホームページを作りましょう。

ホームページの目的と種類

ここではホームページが主にどんな目的で利用されており、それらの機能の特徴を見ていきます。
ホームページを作る時には、どんな目的のために使うホームページなのかがとても重要です。

コーポレートサイト

企業の情報を伝えるためのホームページです。会社概要や沿革、事業内容やIR情報、取扱サービス、採用情報等、会社案内に掲載する情報を中心とした内容で構成されるのが一般的です。1つの企業体で複数の異なる製品やブランドを展開している場合などは、コーポレートサイトとは別に製品やブランド毎に特徴的なドメイン名を使ってホームページを作っているケースも多いです。

店舗サイト

いわゆるお店のホームページです。お店に集客するために、お店のメニューや価格、サービス内容、スタッフ情報等で構成されます。お店までのアクセス方法や地図、予約システム、口コミサイトなどと連携されているものも多いです。さてここで、お店のホームページを持っている店舗事業者の皆様にはぜひ確認していただきたい事があります。

『あなたのお店のホームページは独自に作ったものでしょうか?それともクーポンサイトや店舗ポータルに登録した時に“自動的”に作られるものでしょうか?』

もし、後者の“自動的”に作られたホームページしかお持ちでなかったら、出来るだけ早くホームページを独自に作る事をお勧めします。独自に制作したホームページを持つべき理由は何でしょうか?それは、ずばり集客コストの削減につながるからです。例えば、Googleビジネスプロフィールで独自に制作したホームページをリンクをさせる事でクーポンサイトや広告サイトを通さずに予約や問い合わせを受けるといった使い方ができます。こうする事で、手数料がかかる予約や問い合わせの数を無駄に増やさずに、Webからの予約と問合せを受ける事が出来ます。

Googleビジネスプロフィールとは

以下はGoogleビジネスプロフィールについてGoogleの公式ページからの引用説明です。

<引用>

Google ビジネスプロフィールは、さまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。

見込み顧客の視点に立って考えてみてください。お客様の店舗から 3 ブロックほどの場所にいる見込み顧客が、あるサービスを提供しているお店が近くにないか探しており、そのサービスがお客様の提供しているものとちょうど一致していたとします。こうした見込み顧客は、看板を見たり友人から聞いたりしてお客様のビジネスのことを知っているかもしれませんが、Google でそのサービスについて検索する可能性もあります。そのときにビジネスの存在をアピールできるかどうかが重要です。

Google ビジネスプロフィールに情報を登録して管理すれば、取り扱っている商品やサービス、店舗の場所をユーザーに知ってもらえる機会が増え、ビジネスに関する問い合わせも増加する見込みがあります。しかも無料でご利用いただけます。

<ここまで>

ランディングページ

1つの目的のために特化したホームページです。サービスや商品の販売、キャンペーンやセミナーの集客などに使われています。広告やブログ、SNSにリンクを貼って誘導する使い方が一般的です。大きな特徴は1ページの中にストーリー性を持たせ、サイトにアクセスした人の購買意欲を高めるような仕組みになっている事です。また他のページへ移る事なく、商品やサービスの紹介から注文までの全てを完結できるように構成されるのも特徴です。このランディングページですが、テレビのショッピングチャンネルに良くたとえられます。観ていると、なんとなく購入しなければもったいない、買うなら今!と思ってしまうあの独特の構成をホームページで実現しているのがランディングページです。

ショッピングサイト(ECサイト)

Web経由でモノを買う事が出来るホームページです。ショッピングカートと決済機能がついているのが特徴です。現品を手に取る事なく、利用者に購入をしてもらうために商品の情報を正確に伝える必要があります。また最終的に購入を確定(決済)してもらうために、購入までの手順や操作環境がわかりやすいものが良いでしょう。ショッピングサイトには大きくわけて二つの種類があります。

モール型

楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのモールに出店(出品)する方法です。

【メリット】
・モール自体の知名度や信頼度があり、モールの集客力に頼れる。
・モール独自のサポートを受けられる。

【デメリット】
・独自ドメインが使えない。自社サイトへ誘導が禁止、またはしづらい。
・出店数が多く、同じ商品を価格順や人気順で比較されるため、競合対策が必要。
・テナント料や手数料が高め。
・ページデザインの選択肢が少なく、デザインの自由度が低い。
・利用者はモールで購入した認識が強く、お店自体が印象に残りづらい。

運営ノウハウが確立しており、モールからのサポートが受けられる、一定の集客が見込める点で、初心者でも作りやすいのが特徴です。

独自サイト型

モールに登録するのではなく、自社(自店)や商品のホームページにショッピングカートと決済機能を付けて販売する方法です。カートと決済機能部分を別の汎用サービスと契約して構築するケースが手軽ですが、大規模ショップでは自社独自システムを構築するケースもあります。

【メリット】
・独自ドメインを使える。
・ページデザインの自由度が高め。(使うサービスやパッケージによって差があるがモールよりは高い)
・手数料が比較的安い
・お店や商品のファンになってもらいやすい。

【デメリット】
・モールのような知名度がないため、集客を自分でやらなければならない。

商品やブランドの認知度や信頼度が既に高い場合には、自由度が高くかつモールよりは低コストで運営できる独自サイト型がお勧めです。

ポータルサイト・広告サイト・クーポンサイト

ポータルとは門や入口を意味しており、Webにアクセスする際にまず訪れるサイトになります。YahooやMSN、Googleなどの検索サイトが代表例です。ぐるなび、食べログ、ホットペッパービューティー、エキテンなどの業界別比較サイトやクーポンサイトなどもポータルに含まれます。

まとめ

事業やお店を始める時に最初に必要となるのはコーポレートサイトや店舗サイトです。これらが整備されている上で、さらに目的に特化したランディングページを制作したり、既存のホームページにショッピング機能を追加したりという流れが一般的です。とは言え、起業や開店早々にボリュームのある立派なホームページを作るのはコストの面から考えても容易ではありません。たとえ1ページのランディングページ形式であっても、誰(どんな企業・お店)が、何をしているか(したいか)といった情報をきちんと利用者に伝える事が大切です。

また、ホームページを制作してそこで安心してしまうケースが多くありますが、ホームページは作ったら終わりではなく、作ってからが始まりです。どんなに見た目が美しくても、コストがかかっていても、更新されずに放置されていては、意味がありません。情報の鮮度はホームページにとって、とても重要な事なのです。皆さんも、雰囲気の良さそうなお店のホームページを見てみたら、まるで更新された様子がなくて、「このお店、今もやっているかしら??」と思ったことはありませんか?そんな時に、ほかに選択肢があれば、他のお店を比較検討したくなりませんでしたか?

くれぐれも、ホームページを作る時には、どのように運用するのか、誰が運用するのかをしっかり計画しておいてくださいね。

投稿者紹介

長谷川 和也 Hasegawa Kazuya
職業gTOMO合同会社 代表
経歴静岡県静岡市出身 1965年5月生まれ
’88 千葉大学工学部電子工学科卒
’88~’95 株式会社明電舎
’95~’00 ネクストコム株式会社
’00~’17 EMCジャパン株式会社 脱サラ起業準備
’19 gTOMO合同会社設立 今に至る
大学専攻から現在まで一貫してコンピュータ・IT業です。
お仕事で
大切にしていること
地元と共に地元のために事業を行っている事業者様に、
デジタル化とオンライン化を安心安全を添えて支援します。
副代表の妻と共に、あたかもホテルのコンシェルジュのように
付き添って、皆様の事業のDX化を成功に導きます。
趣味旅行、低糖質飲食、トレンドチェック
活動拠点千葉県船橋市
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