みなさんはどのように集客をされていますか?
チラシを作ったり、広告を掲載したり、いろいろな方法で集客をされている事と思います。Web集客やSNS集客という言葉も一般的になってきました。今回はWeb集客の一つであるSNS集客について、広告という観点からお伝えいたします。

SNSの利用者が増えている

最近では何らかのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス:Social Networking Service)を利用している方が周りに必ずいるのではないかと思いますが、皆さんも周りはいかがですか?総務省の調査でもFacebookやTwitterで40%、LINEで約60%の人々が利用しているという結果が出ています。Instagramは上記に比べるとまだ少ない結果となっていますが、「インスタ映え」や「タグる」といった言葉も耳にするように、急速に利用者を増やしており、2019年3月の時点で既にFacebookのユーザ数を抜いています。

情報元
LINE(2202年4月)YouTube(2020年9月)Twitter(2017年10月)Instagram(2019年6月)Facebook(2019年7月)

このSNSを利用した集客がSNS集客と呼ばれているものになります。

集客ツールとして利用されているFacebookとInstagram

ではSNS集客とはどのように行うのでしょうか?

SNS集客と言って良くイメージされるのがFacebookを使って、「いいね!」や「シェア」を増やし、投稿記事をより多くの人の目に触れさせる方法や、Instagramのハッシュタグ(♯)を工夫して、見つけてもらう方法です。

これらは無料で始められるので、ひとりでビジネスをしている方、小規模な事業者には始めやすく、地道に続けている方も多いですし、もちろん大手企業でもこのようなSNS集客を取り入れています。 しかしこの方法には2つの大きな弱点があるのです。

  1. 効果が出るまでに時間がかかる
  2. 手間がかかる

というところです。無料でできるので気軽に始めやすいのですが、フォロワーを増やしたり、マメにコメントを入れたり、投稿内容を工夫したりの繰り返しで、その投稿者が疲弊してしまうケースも多く見受けられます。特に一人で運用している場合や、接客業の場合には本業にも影響してしまいかねません。また最近ではFacebookによるアルゴリズム変更によって、従来のやり方では投稿自体があまり拡散しなくなってしまいました。とは言え、利用者の広がりを考えるとSNSを辞めてしまうわけにもいかないのが実情です。

ではこの弱点を上手く克服しながら、SNSを活用出来たらどうでしょうか?

次章ではSNS集客のもう一つの切り口であるFacebookとInstagramを使った広告についてご紹介いたします。

手軽でコスパの高いFacebook広告

SNSで集客するには時間と手間がかかるとお伝えしました。新規の顧客集客は出来れば時間をかけたくないものです。短期間で多くの人の目に触れさせるためには、費用をかけて広告を使うという選択肢があります。FacebookやInstagramを見ていると、よく下記のような記事を見かけませんか?

図1.Facebook広告例

アカウント名(Facebookの場合はFacebookページ名が表示されます)の下に広告(図1赤枠参照)と表示されるので、一般的な投稿とは区別ができます。この広告の構成は基本的に

  • クリエイティブと呼ばれるアイキャッチの部分(画像、動画など)
  • タイトル
  • 説明文

の組み合わせで1セットとなっています。クリエイティブとしては、写真や画像、動画が使える他、複数の画像をスクロールさせる、スライドショーにする等、見せ方を選ぶ事が出来ます。有料の広告の場合その費用が気になりますよね。実はこのFacebookの広告、1日数百円から出稿できるのです。加えて、どんな人に向けて広告を出すか、等細かい設定も可能です。

そしてなんと、同時にInstagramやその他のサイトへも出稿できます。

広告というと、専門の広告代理店等に依頼しなければならないと考えがちですが、Facebook広告は低予算でいつでも気軽に出せる、個人店舗や小さな会社に使いやすい広告なのです。

Facebook広告の特徴

では、このFacebook広告の特徴についてもう少し詳しく見ていきましょう。

Facebook広告を出すためにまずやる事

皆さんが普段友達との交流に使っているのはFacebook個人アカウントです。このFacebook個人アカウントには広告を出す機能がありませんので、Facebook広告を出す事が決まったら、Facebookページ(ビジネスアカウント)を作成しましょう。また、Facebookページの作成には必ずFacebook個人アカウントが必要ですので、Facebookを使っていない方は個人アカウントを先に登録してください。Facebook広告を出稿するには、『広告マネージャ』で設定を進めていきます。

どんな用途に向いているの?

Facebook広告は潜在顧客へのアプローチに適しています。その理由は、Facebook広告がどのように配信されるかに起因します。Facebook広告はユーザが何気なく見ているニュースフィードやストーリーズに友達の投稿等に混ざって表示されます。これはどういう事いうと、今すぐには必要としていない人たちにも表示されていくという事です。ここがGoogleやYahoo!検索した際に上位表示される広告と大きく異なる点です。

例えるならテレビコマーシャルをイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

何気なく見ているテレビ番組の合間にコマーシャルが流れて「あ!こんなのがあったのか!」と思う事がありますよね。Facebook広告も同じイメージです。最近では動画広告が主流になりつつあるので、さながらテレビコマーシャルのようでもあります。

どんな広告が出せるの?

Facebook広告は様々な目的で広告が出せます。図2はFacebookページのメニューの『広告マネージャー』でキャンペーン(広告プロジェクト)の作成を選択した際に出てくる画面です。様々な用途に対して広告することを想定しています。

図2.広告マネージャキャンペーン作成画面

宣伝方法の種類が豊富で迷ってしまいますが、結果を求めるスピード感によって選択します。お薦めは下記3つです。

  • ブランドの認知度アップ
  • トラフィック
  • コンバージョン

どこに広告が配置されるの?

Facebook、Instagram、メッセンジャー、オーディエンスネットワーク(Facebook社と連携しているアプリやサイト)の利用中に表示されるよう配置されます。スマートフォンやタブレットPC、パソコンそれぞれの端末で広告は表示されるよう配置されます。FacebookとInstagramではニュースフィードに加え、ストーリーズにも表示できます。特にInstagramではストーリーズを流し見ている人も多く、広告は通常の投稿の合間に表示されるので弊社の例ではリーチやクリック数が伸びやすい傾向を得ています。またクリエイティブ(広告として表示される画像や動画)の形式によっても配置方法や場所が変わります。

配置箇所と配置画面イメージはいつでも『広告マネージャ』から確認、変更できる点も便利です。広告の内容を変更した際にはその都度Facebook社の承認プロセスが入りますので、時間に余裕をもって内容変更を計画してください。

どんな人に表示されるの?広告のターゲットは?

Facebook広告ではターゲットを細かく設定でき、届けたい人や層(オーディエンス)に表示する事が出来ます。簡単に設定できる項目だけでも下記のように複数あります。

地域:国や県名、もしくは地図上から配信する地域を設定できます。さらに細かく『この地域のすべての人』『この地域に住んでいる人』『最近この地域にいた人』『この地域を旅行している人』等を選べます。
年齢:13歳~65歳以上まで、1歳単位で設定できます。
性別:『すべて』『男性』『女性』から選べます。
言語:広告を出す地域で一般的ではない言語も選べます。なんと日本語と日本語(関西弁)という選択肢もあります。上記に加えて、『利用者層、興味・関心、行動』等の条件や、SNSならではの『つながり』の状態等、細かく設定する事が出来ます。また、上級者向けですが『カスタムオーディエンス』という機能もあり、既に持っている顧客リストへの配信や、顧客リストに似た人たちへの配信といった設定も可能です。

ターゲットを細かく設定できるところはFacebook広告の魅力の一つです。

広告予算はどのくらいかかるの?

便利な機能が満載のFacebook広告ですが、その費用はいくらくらいなのでしょうか?Web広告というと高額なイメージがありますが、Facebook広告は1日数百円から広告を出せます。予算の設定は、1日の料金や一定期間を通しての上限の設定など、柔軟に行えます。例えば、毎月1万円を予算上限に設定する、イベント開催日までの2週間だけ1日1000円に設定する、といった事が可能です。予算設定の欄に金額を入力する過去のデータに基づいて、推定アクション数を表示してくれますので、この数値を見ながら予算を決定できます。

広告出稿の手順は?

Facebook広告を出稿するには、下記手順で行います。

  1. Facebookページアカウント、ビジネスアカウントの取得
  2. キャンペーンの作成
  3. 広告セットの作成
  4. クリエイティブの作成

まとめ

SNS広告は、増えているSNS利用者に対して、リーズナブルに柔軟に計画的にアプローチできることを説明いたしました。これまでWeb広告に高額な費用を支払っていた方には、コスト削減や効果アップを見直す良い機会となります。SNS広告は高いと思っていた方も、専門的な知識がないからムリと思っていた方も、Facebook広告なら低予算で開始も終了も自由に設定できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

投稿者紹介

長谷川 和也 Hasegawa Kazuya
職業gTOMO合同会社 代表
経歴静岡県静岡市出身 1965年5月生まれ
’88 千葉大学工学部電子工学科卒
’88~’95 株式会社明電舎
’95~’00 ネクストコム株式会社
’00~’17 EMCジャパン株式会社 脱サラ起業準備
’19 gTOMO合同会社設立 今に至る
大学専攻から現在まで一貫してコンピュータ・IT業です。
お仕事で
大切にしていること
地元と共に地元のために事業を行っている事業者様に、
デジタル化とオンライン化を安心安全を添えて支援します。
副代表の妻と共に、あたかもホテルのコンシェルジュのように
付き添って、皆様の事業のDX化を成功に導きます。
趣味旅行、低糖質飲食、トレンドチェック
活動拠点千葉県船橋市
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