人生の9割は、どんな質問を自分に投げかけるかで決まります。「明日、どうするか?」という質問を投げ掛ければ、明日のことしか考えられません。結果、目先のことばかりに追われ夢を考えることすらできなくなってしまいます。もし「3年後、どうなっていれば最高の自分になれる?」と質問すれば、夢を想像でき、夢を叶えるための準備ができます。
本当の自分はどこを目指したいのですか?
10年前の私は、出世街道を順風満帆に歩む建設現場の現場所長でした。もっと偉くなって、後は社長になるぞと意気込み、結果を出すことばかりに囚われていました。そんな私に耐えきれなくなったのか、ある日部下が失踪してしまいます。
無事に保護されましたが、それから現場は上手くいかず大赤字を出してしまいます。人生初の挫折。会社からも「吉田は、もう終わったな」と言い渡され、行き場のない悲しさ寂しさを感じ、雪の降る上越で途方に暮れていました。
そんなとき、妻から電話があり「俺は、もうダメかも…」と弱音を吐くと、妻は優しく「私たちは味方よ!」と言ってくれました。その一言で「自分は一人じゃない。家族がいるんだ!」と我に返ることができたのです。妻の一言がなかったら、あの時どうなっていか分かりません。心から妻に感謝しています。
同時に『このままでいいのか?これが本当の自分なのか?』と自分に問いかけることができました。これは、コーチングを勉強していたおかげです。自分自身に本当の自分のあり方、目指す方向を問う質問をすることができたのです。
それから、失敗した『部下の指導法』と向き合い研究と実践を繰り返し、その集大成として2020年に『部下が変わる本当の叱り方』(明日香出版社)を出版することできました。ピンチのとき、本来の自分に戻れる質問を自分に投げかけられたからです。質問は、人生を変えることができます。
もし、あなたがモヤモヤしているのであれば、1つ目の質問をします。
「本当の自分はどこを目指したいのですか?」
見失っているあなたの目指す世界が見えてきたのではないでしょうか。
本当の自分を知っていますか?何を大切にしていますか?
多くの人が自分のできないところを気にして自分を責めてしまいます。さらに他人と比較して、なんで私にはできないんだろうと嘆いてしまうこともあります。その気持ちは十分にわかります。
でも、考えてみてください。自分を責めるのは、ありたい自分の姿があるからではないでしょうか。他人と比較するのはあの人のように活躍したいと思っているからではないでしょうか。ありたい姿や活躍したいと思っている素敵な自分を知って褒めてあげましょう。
自分を責めても何もはじまりません。自分を殻に閉じ込めるばかりです。それより、ありたい姿や活躍したい素敵な自分を素直に認めてあげれば心は軽くなります。さらに、目標に向かって前に進むエネルギーも生まれてきます。
きっと、そこには、大切にしているもの(価値観)や信じるもの(信念)があるはずです。「私は〇〇を大切にしてるんだ!」と本当の自分に気づいてあげると、スムーズにありたい本当の自分に近づくことができるようになります。
ありたい姿を持ち活躍したいと思っているあなたに2つ目の質問です。
「本当の自分を知っていますか?何を大切にしていますか?」
これまで、十分にやってきました。がんばってきました。そんな自分を「おつかれさま!よくやっているよ!」と労い励ましてあげれば、肩の力が抜けて笑顔になれます。そこからはじめていきましょう。
何のために起業しますか?目的は何ですか?
イソップ寓話(ぐうわ)として広まっている「3人のレンガ職人」という物語をご存知でしょうか。
旅人が、同じようにレンガを積む3人の職人に「何をしているのか」と聞いたところ、それぞれが異なる目的を答え、仕事に取り組む姿勢を考えさせてくれるお話です。
旅人は、建築現場でレンガを積んでいる職人に「何をしているのか」と聞ききました。
すると、1人目は「見れば分かるだろう。仕方なくレンガを積んでいる」と答えました。
2人目は「家族を養うために、レンガ積みの仕事をしている」と答えました。
3人目は「歴史に残る大聖堂をつくっている」と答えました。
1人目は単純作業として、2人目は生活のため、3人目は、後世の人々の心のよりどころとなる大聖堂を建てようとレンガを積んでします。
もし、あなたが家を建てるとしたら、3人のうち誰に仕事を頼みたいですか?
「歴史に残る大聖堂をつくっている」と答えた3人目ではないでしょか。同じ作業をしていても、何を目的とするかによって、まわりへの影響力が違ってきます。もし、仕事を頼むなら、夢を持って働く「3人目の職人」に頼みたいですよね。
目的を持って起業したいあなたへ3つ目の質問です。
「起業するのは、誰のため、何のためですか?」
人は、目的に人が集まり、目的を達成することに感動します。そして、あなたも。
3年後、どうなっていれば最高の自分ですか?
自分の大切にしているもの、どうなりたいか、何のためにやるのか目的が分かれば、時間の設定をしてみましょう。時間を決めない限り、いつまで経っても行動に移すことができません。まずは、3年後を想像してみてください。
「3年後、どうなっていれば最高の自分ですか?」と時間と最高の自分をイメージします。自分がヒロインインタビューを受けているかのように「この3年間、何をしてきたから成功したのでしょうか?」
「この仕事を自分の使命と決めることができたからです」
「あのとき〇〇さんに思い切って相談したからです」
「毎日コツコツと□□について探求し続けたからです」
と過去形で成功した理由がリストアップされます。すると、それが、これから行う成功するための行動リストになっていくのです。
3年後にヒロインインタビューを受けるあなたに4つ目の質問です。
「3年後、どうなっていれば最高の自分ですか?」
人が人生で後悔する5つのこと
オーストラリアで緩和ケアの介護を長年勤め、数多くの患者を看取ったブロニー・ウェアは、その経験をもとに著書『死ぬ瞬間の5つの後悔』で、多くの人がこの5つの後悔をすると言っています。
- もっと、自分に正直な人生を生きればよかった
- あんなに働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- もっと友人と連絡をとり続ければよかった
- もっと幸せを求めればよかった
あなたは、そんな後悔はしないと思います。
でも、自戒を込めて5つ目の質問をさせていただきます。
「幸せに生きるために、これから何をしたいですか?」
質問は幸せになるための一つのスキル
自分への質問は、自分の視野を広げ視座を高くしてくれます。自分では気づけない自分も気づかせてくれます。見たくない自分もいるかもしれません。でも、そんな自分もいると認めてあげると、心が軽くなり前に進むことができます。そして、素敵な人生を歩むことができます。
でも、一人で自分へ質問することは簡単ではありません。家族や友人に「今の私はどう見える?将来をこう考えているんだけど、どう思う?」と質問してもいいでしょう。しかし、多くの家族はあなたに失敗して欲しくないという想いが強いので、「辞めたほうがいい」というアドバイスになります。友人も、妬みや嫉妬が生まれ、親身になって考えてくれない可能性があります。
これから、望む未来を手にするためには、あなたをありのまま受け止めてくれ、あなたの未来を冷静に考えてくれる少し厳し目なコーチのコーチングを受けることをお勧めします。私は、優しいコーチなでのお勧めできませんが(笑)
最後に、あなたが望む未来を実現することを心から応援しています!
投稿者紹介
職業 | 人を咲かせる人財育成コンサルタント 経営者向け目標達成を支援するビジネスコーチ ビジネスリーダー向け企業研修講師 叱り方の専門家として筆者 |
経歴 | 1957年千葉県生まれ 船橋在住 東京理科大学理工学部建築科を卒業後、西松建設株式会社入社 40年間、一級建築士として日本全国の代表的な建物の建設に携わり、 現場監督、現場責任者として3000人以上の作業員やスタッフを指導。 現場所長として順風満帆に出世街道を歩んでいたが、部下の指導法を 間違えたことで現場が大赤字となってしまう。 それが原因で第一線から外され人生初の挫折を味わう。 大きな絶望に打ちひしがれていた中、家族の「私たちは味方よ!」 の一言で一念発起。自身が失敗した「部下の指導法」と向き合い、 マネジメントとリーダーシップという分野で研究をスタート。 特に人を活かす叱り方を研究し、その集大成が著書 『部下が変わる本当の叱り方』となる。 2009年よりコーチングを利用した事故防止対策や人を活性化させる 研修活動などの普及に努め社内及び社外研修多数実施。 2020年日本組織改革研究所設立。 現在は、企業向けにパワハラ防止研修講師、1on1ミーティング導入講師、 ビジネスリーダー向けのマネジメント及びリーダーシップ研修講師、 目標達成を支援するエグゼクティブコーチ、雑誌などの筆者として活動中。 【著書・掲載】 ◆「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社 2020年6月出版 ◆日本経済新聞に「リモート時代の指導術」について取材記事が掲載 ◆オンラインプレジデントウーマン掲載 『イマドキ部下がみるみるやる気になる最新「すごい叱り方」のコツ』 『リモートでうまくコミュニケーションできない部下を上手にケアして 動かす7つのステップ』 ◆月刊人事マネジメントに12か月連載 『リモートワークで部下のモチベーションをあげる6つのポイント』 『新米リーダーが陥る落とし穴!~新しいポジションで大切なこと~』 ◆2022年4月kindle出版 『人を伸ばす叱り方潰す叱り方 言葉スイッチ編』 ◆2022年6月kindle出版『優秀なリーダーが陥る落とし穴』 ◆作家たちの電脳書斎デジタルデンにて連載中『自信を無理なくつける方法』 【講演・セミナー】 東京商工会議所港支部、東京商工会議所世田谷支部、御坊商工商工会議所、 富岡商工会議所、出雲商工会議所、日光商工会議所、 釣り具メーカー管理職向けマネジメント研修、 薬品製造販売会社管理職向けマネジメント&1on1ミーティング導入研修、 西松建設株式会社、岡野建設株式会社、株式会社オサコー建設安全大会講演、 埼和興産株式会社管理職向けマネジメント&リーダーシップ研修。 -パワハラ防止研修- 西松建設株式会社『建設現場の事故防止研修』『建設現場の職長教育研修』 株式会社谷口工務店『建設現場の若手職員が職長を動かす方法』 北島産業株式会社東京支店『安全大会にて安全講和』 ビジネスコーチ株式会社『1on1ミーティング導入研修』、 『業績アップのための本当の叱り方セミナー』 【資格】 BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(ビジネスコーチ株式会社認定) ディベートプレミアインストラクター(一般社団法人国際突破思考協会認定) 宝地図マスター(有限会社ヴォルテックス認定) カタリストカウンセラー(有限会社ヴォルテックス認定) 一級建築士、一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士 |
お仕事で 大切にしていること | お客様の望む未来を明確にし、その望む未来を実現するために全力で サポートします。 本音で語り合い本気でがんばれる職場つくりをミッションとして 活動しています。 お客様の自立。 最後は私がいなくてもお客様が自分一人で目的・目的達成に向かって 歩めるようにすること。 |
趣味 | 旅行(特にヨーロッパ)・読書・ワイン・写真・芸術鑑賞・ 釣り(堤防小物釣り) |
活動拠点 | 東京・千葉・全国どこでも。オンラインコーチング・セミナー可 |
好きな言葉 | 「雲の向こうは、いつも青空」ルイーザ・メイ・オルコット |
特技・強み | 高校大学バレー部(今はジャンプできず)、コーチング、責任感、 やり抜く力、笑顔 |
血液型 | A型 |
星座 | 乙女座 |
こんな人と 繋がりたい | 会社やお店をもっと良くしたいと考えられている経営者 部下やスタッフにもっと活躍してもらいたいと考えられているビジネスリーダー |
ホームページ | https://yoshidayuji.com/ |